クリスマス。街は電飾で溢れていた。と、言うほどでも無く、この時期の電飾はこの程度だったかと思う。もっと街を覆うくらい、ピカピカとしていなかっただろうかと思う。

映画「ノルウェイの森」を見てきた。序盤で感じた話し方の違和感とか過剰なくらいに繰り返す性のイメージに慣れれば、それなりに原作を咀嚼した映画になっていたのではないでしょうか。俳優も意外な説得力のある演技をしていて、普段映画を見ない僕は日本でもしっかりしたものを撮ったりしているんだなあと感じた次第。

フォースターの「アレクサンドリア」という本を読んだ。第一次大戦の頃に旅行ガイドとして書かれたものらしいけど内容は歴史に関する記述であって、読んでいるうちに心はアレクサンドリア図書館やファロス大灯台を眼前にしているように、現存しないそれらを巡るように、遠い。

街に電飾が見当たらないので丸ノ内まで見に行ってきた。すごい寒さだったので殆ど見てられなかったけど、近くの丸ビルでフランク・ロイド・ライトデザインパターンを刻んだ名刺入れと新しい日記帳を年が変わるのに備えて買った。

帰ってからタバコを一本。二週間くらい吸っていなかったタバコはすっと空に消えて白く。