2016-01-01から1年間の記事一覧

最近は帰ってきたら近所を30分くらいランニングしている。村上春樹が「職業としての小説家」の中で、有酸素運動でニューロンが増えるらしいと言及しているのを読んだ。一方で、レディオヘッドが名作「OK コンピューター」で、定期的なエクササイズ、節制の効…

原付で1号線を走っていて寒くなったなと思う。乗る前にミラーに写った自分が、歳をとって疲れた男でショックだったのもある。とても寒い。18歳の時に、その頃としては奮発して買った、よく分からない上着が風にカサカサいう。よくまだ着られるものだ。買…

ミツバチの巣を見に行った。刺さないハチだと聞いて、巣の近くをうろうろしていた。緊張感はある。ハチなのだから、絶対に刺さないということはないだろうし、今日に限って気分が違うことだってあるかもしれない。腕まくりしていた袖をもとに戻した。ミツバ…

本社があるところの都会に行ってきた。普段、遊びに行く中途半端な街ではなく、本当の都会だ。そういうところには何でもある。人々が昼休みに外に出てきて、お洒落なお店でお洒落なパスタなどを食べる。気の利いた昼食は少し高い。美味しさはそれなり。気分…

隣の隣の街まで酒を飲みに行ってきた。ここは田舎なのに、2駅でシュッとしたお洒落な都市に着く。市街化の波が、ウチから10キロ向こうの川で止まったのだと思ってる。僕が子どもの頃から変わらない。いろんなことがすごいスピードで動いていくというのに…

小児科の待合室で知らない子どもと遊んだ。僕が持っていたポテトのミニカーを転がしていた。ああ、この子は父親と遊んでもらえないのかな、とか、何の根拠もないことを想像して世を儚んだ。子どもはそのうちに帰って行った。女の子はトラックの荷台にぬいぐ…

いくら近づいてきていようと、季節はまだ夏ではない。うっかりすると寒い日なんかがあったりする。梅雨というのは季節なのだろうか。春夏秋冬という概念を長い間、自然なものとして受け入れてきた僕たちは、完全に独立したキャラクターを持つ梅雨を軽視して…

レディオヘッドが新譜を出していた。トム・ヨークは今もかっこいいと思う。抑制が効いていれば真っ当に生きていけるんじゃないかと思う。そういうのって、何年も忘れていた。考えてもしょうがないようなことを考えず過ごすのは、日々が少しずつ躁病に浮かさ…

11時過ぎ、家族は寝ていてやることはない。本は読んだし、酒を飲み始めた。窓の外は遠くまで開けているはずだけど、真っ暗で何も見えない。机の上の花瓶と花と、パソコンを打っている自分だけが写っている。今日は調子がよかった。調子がよくて、ほとんど…

よく寝たら調子がいいのは経験的に分かっているのだけど、続けるのが難しかった。寝るのがもったいない、というか極端に言うと、その日の最後に1回死ぬみたいな気持ちになった。ここのところはあまりない。年月を経ることの不思議。ぐずぐず起きていて、終電…

夕飯を食べて、goldmundを聞きながら本を読んでいるとすごく眠くなってきた。「イエスの生涯」、何回目かではあるけど、読むたびに遠藤周作が、普通の意味でのキリスト教徒だったのか不思議に感じる。奇跡なんてなかったみたいに書くし。空腹が満たされて、…

4月になっていてもう春、窓を開けて本を読むのがとても気持ちがいい。晴れているけど風が強い日だった。家の前は畑になっていて、200メートルほど先は雑木林、さらに向こうには海がある。波のドードーいう音が見えない海を感じさせる。雲が東の空から西の方…

今、友人夫妻が来るのを待っている。2人は息子がかわいいと言う。息子に会いにわざわざ県の北部からここまでやってくる。僕も息子のことをかわいいと思う。何よりかわいい。物事がうまく収まっている。友人たちには来月、子供が生まれる。生まれたら、きっ…