風が強くあたたかで、うっかり日焼けなんかできてしまいそうな昼に職場の車を掃除していた。普通、車をキレイにするというと洗車という言葉を思い浮かべるけれど、その車はちょっと目を疑うくらいなかが砂で溢れていた。積もっていたその砂をただかき出す作…

東海道線が昨日の夜に脱線したらしくて、今朝もまだ運行が乱れていた。脱線するくらいの事故があったのに翌日には一応は動いていてすごいとも言えるし、まだ乱れているなんて参ったなとも言えると思う。どちらにせよ、それはそうなのだから誰かに腹を立てた…

外に出てみたら抜けるような青空。夏の青さに春の気候だった。それは一種の楽園みたいに。嵐なんてこなかった。あるいは僕が寝ているあいだに、それは過ぎていったのかも知れない。そうだとしても眠りなんていうのは、主観にとってのある種の死だ。死んでい…

・今日、美容院に行ったこととキャバクラのこと大型の低気圧というものが近づいてきているということで、東京は雨。美容院に行けば女の子が帰り道のことを心配してくれる。僕に言わせれば、その子の帰り道の方が心配だ。美容師をしていると、夜の11時くらい…

新しい職場の説明会、眠たくなるのは話が退屈なせいなのか、飲んでいったレキソタンのせいなのか考えていた。意識の現実の部分と眠りの部分が混ざっていって、退屈な話は変形し、つじつまの合わない不可思議な断片になっていった。それは最早退屈でもなんで…

職場が異動になった。新しい職場には３年くらいいれば少しは慣れることもできるだろう。気のいい上司が喫煙所で話しかけてくる。「どう、職場には慣れた？」僕は答えるのだ。「ええ。おかげさまで少しは。明日で異動だけれど」頑張り屋な人とか、忙しいのが…

ハルシオンを、やってはいけないと知らずに酒で飲んで、よく眠れて驚いたという話を聞いた。僕は抗不安薬を飲むと気持ちよく寝られると言ったのだけど、帰りがけに相手から心配をされた。僕にしてみれば、ハルシオンなんかに手を出すほうがよほど危ない気が…

上を見て歩くといいと言われた。つまり、僕は足下ばかり見て歩いているのだそうだ。考えてみればそうだったようにも思う。それからたまに空を見上げる。すると見慣れた建物のはずが、その屋根から避雷針、曇天に向かって伸びていたりする。空を見上げる。い…

雪が降るはず。そういう約束だったはずなのだ。約束なんてしてないし、勝手にそう思い込んでいただけだと言えば、確かにそうなのだけど、それを考え出すと誰のことも信じられない。また裏切られた。もう誰の言うこともまっすぐに聞かない。目を合わせること…

池袋のサンシャイン水族館でくらげを見てきた。くらげは今日もゆらゆらしていて、悩みなどなさそうだった。一方で僕たちが現在抱えるべき悩みとはどのようなものかと言えば、それはきっと、日経平均株価の今日の終値だとか、緊迫する中東情勢だったりするの…

ピザとビールを頼んだら４０分で来た。テレビを見ながら２０分で食べた。アメリカ人みたいだ。自分の冗談には自分が一番で笑う。解釈を求められたら「何がって？それで全部さ」と言う。ソファーでセックスする。十分にタフなアメリカ人。悲しいことがあった…

昨日、自分で書いた日記の意味がよく分からない。すごいと思う。覚えてはいるのだけど、前後の繋がりがなぜそうなるのか、連想のプロセスのようなものが今ではもう理解できない。自分を惑わすなんて、なかなか狙ってできるものでもないんじゃないだろうか。…

最近、所帯を持った。最近でもないんだけど、それはどうでもいいとして、所帯を持つとどうなるか、一番大きな変化は、僕の答えとしては、ごはんを食べるようになった。ごはんを食べると太る。私のBMIは最早やせ気味ではない。通常だ。それに併せて頭の中味も…