2015-01-01から1年間の記事一覧

国立競技場があった場所は今、広大な更地になっている。フェンスに囲まれていて中は見えにくい。その辺の石垣に登るなどして、ようやく中が少し覗ける。荒涼とか、茫漠という言葉が合う感じだった。雑草もろくに生えない。それはそうだ。そのうちに新しい競…

村上さんのところ作者: 村上春樹,フジモトマサル出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/07/24メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (25件) を見る今年の初めころ、村上春樹が期間限定でサイトを開設していて、そこで読者からの質問に答えて…

酒を飲んで電車に乗り、そのまま帰るのも勿体無いような気がして、一緒だった後輩と海に行った。ビールを持って行った。僕は酒を飲むとだいたい、そういう気分になる。まっすぐに帰れないし、適度に飲む、というのがどういうことかもよく分かっていない。海…

ここ何日間か、他人のした不始末を、職場として取りまとめ、代わりに謝るような仕事をしている。いつの間にか、仕事の範囲内として謝れるようになっていた。本質的に自分の問題ではないものとして。そうすると割に働きやすいので、前ほどは仕事に行くのも嫌…

調べてみたらブラジル映画だった「シティ・オブ・ゴッド」を観た。ファヴェーラ(スラム)のなかの話なので、人がバンバン死ぬ。そこにはカタルシスがある。無意味に死んでいく人間の、社会的な背景や、それまでの生活が精彩をもって描かれていると、かえっ…

太るようになってきたので、たまに走っている。太る、と言っても、今はまだうっすら、ベルトの穴が一つ変わる、くらいのものなのだけど、こういうのを放っておくといつか後戻りできなくなるような気がして、そしてきっとそれは間違いではない。間違いではな…

横浜に行きました。僕は今、田舎に住んでる。少し前まで住んでいた横浜は、久しぶりに行くと、もう、どこかの都会だった。何年も住んでいたのに結局、あまり慣れなかった。横浜駅を見上げると都会に来たな、と思う。田舎にもまだ完全には馴染んでいない。一…

残暑、と言えるのかどうかくらいの暑さ

お盆を過ぎると涼しくなる、と言う。実際に涼しくなってきている気もする。微妙な差のようでいて、確かにそこにあるような。でも、それは、僕たちが見たいと思うものを見ているだけなのかもしれない。今年も暑かったですね。

詩人を見た

大きな流れのなかに人間の存在も含まれていて、目的もない、ということを思い出すと、やはり寂しくもなる。神は死んでしまった。などとたまに考えている。ニュースを見ていたら宇宙のエネルギー生産が減少している、という記事があった。 http://nge.jp/2015…

8月でした

田舎、というか地元に帰ってきて2ヶ月くらいが過ぎた。家のまえは畑しかなくて視界が開けているし、さらに向こうにはゴルフ場の雑木林が一面。向こうと言っても、距離はかなりあって、500メートルくらいは離れてる。家のまえは斜面になっているので、畑はあ…

田舎に戻ったこと

仕事が異動になり、実家に戻って新しく住む家を探している。僕が使っていた4畳半の部屋は物置になっていて、別の4畳半の部屋があてがわれた。新しい家は内見の予約までした。そこは築年数も浅くて、家賃も安く、そして日当たりが良さそうに見える。その辺…

すべては習慣、例外を除いては

今日は何もなかった、というのは簡単で、習慣化という恐ろしい能力が毎日を希薄してほとんどのことが印象に残らないだけ、とも言えるような。隣の席の先輩が日々、昼食においしそうなものを食べているので、今度僕にも買ってきてくださいよ、と言っていたら…

5月

台風が好きだったのだけど、具体的にどういうところが好きだったのかはもう思い出せない。一方で嫌いになっていくプロセスはなんとなく考えて追える。雨が降っていても出かけないといけないときもあるだろうし、下手をするとそれは仕事かもしれない。もっと…

今の職場から異動することが決まっているので、仕事でたまに会う人にもタイミングが合えばそのことを伝えている。「残念だよ」とか言ってくれるのは嬉しいし、自分も寂しいような気がするのだけど、心からそう思っているのかについては自信が持てない。外で…

録画で昔のバラエティー番組を見ていると、井上和香とかが出ていてかわいいなーと思う。当時、自分がそういうことを考えて見ていた記憶はないのに。だから、そこには新しい発見があったりする。昼に洗い物をして洗濯をして、1日が終わる頃になると、また別…

起きたら昼の2時。前はそういうことがあると、またやってしまったという失望感に襲われたものだけど、大人になってみると、ああ久しぶりだな、この感じ、と余裕のある心境。万事に幅があって、つまり鈍感になり、ほとんどのことを深刻に捉えない。ティーン…

朝腹痛が酷くて、仕事を休むことにしてから、急に調子の悪さの底が抜けた感じになっている。おいおい、そんなものじゃなかっただろ、という気持ちになる。痛いときには、ただただ辛かったというのに。朝のゴミ収集車がやってきて、平和な、間の抜けた音楽を…

酒を飲み始めるといつまでも足りなくて、家族のことがあるから、などと友達が帰ろうとすると、とても寂しい気持になる。のみならず、そのことを口にしたりするので、酒癖が悪くなってきているのかもしれない。下北沢の、地獄の底につながっているような長い…

音楽を聴いて、夜、外に出ると3月とは思えないくらい寒くて、街は光芒を放つような、ちょっと違うなにかがありそうな気持ちにさせてくれる。そういう気分がだいたい、1日半くらい持つ。次の日の午後くらい、退屈なうえ、やたら長い会議に出席してるあいだに…

仕事に行く途中、腹痛がひどかった。激しい腹痛というものにあまり慣れていないので、それはかなりスリリング。走ってしまいたいような、むしろ動かないでいたほうがいいような。そういう内心の葛藤を、中だけに抑えて、表面は何事も起こっていないかのよう…

前に住んでいた土地の近くを電車で通ることがある。その頃の家に今でも行くことができるかと、電車のなかで考えてみるのだけど、あったはずの田畑は見当たらないし、帰り道に沿って流れていた川は果たしてこれだったかと迷うしで、たぶんもう行くことはでき…