調べてみたらブラジル映画だった「シティ・オブ・ゴッド」を観た。ファヴェーラ(スラム)のなかの話なので、人がバンバン死ぬ。そこにはカタルシスがある。無意味に死んでいく人間の、社会的な背景や、それまでの生活が精彩をもって描かれていると、かえってその無意味さが悲劇になる。死ねば死ぬほどいいけれど、全員が死んでも案外弛緩するので、何人かは生き残るのも可。

死ねば死ぬほどいいなんて、恐ろしいことを書いてしまった。

「エレファント」なんかも、その類の映画だった気がする。銃乱射の、クライマックス付近で、高校生が撃たれて死んでいくシーンで得るカタルシス。心が浄化されていくよう。僕は今、言葉の定義に引っ張られてしまっているのだろうか。「ガンツ」もそうかも知れない。あれは最後どうなったのか。

映画はhuluで探してきて観ました。「パルプ・フィクション」などもあった。ジョン・トラボルタのダンスを見るのもいいかもしれない。サタデー・ナイト・フィーバー(水曜日)