最近は帰ってきたら近所を30分くらいランニングしている。村上春樹が「職業としての小説家」の中で、有酸素運動でニューロンが増えるらしいと言及しているのを読んだ。一方で、レディオヘッドが名作「OK コンピューター」で、定期的なエクササイズ、節制の効…

原付で1号線を走っていて寒くなったなと思う。乗る前にミラーに写った自分が、歳をとって疲れた男でショックだったのもある。とても寒い。18歳の時に、その頃としては奮発して買った、よく分からない上着が風にカサカサいう。よくまだ着られるものだ。買…

ミツバチの巣を見に行った。刺さないハチだと聞いて、巣の近くをうろうろしていた。緊張感はある。ハチなのだから、絶対に刺さないということはないだろうし、今日に限って気分が違うことだってあるかもしれない。腕まくりしていた袖をもとに戻した。ミツバ…

本社があるところの都会に行ってきた。普段、遊びに行く中途半端な街ではなく、本当の都会だ。そういうところには何でもある。人々が昼休みに外に出てきて、お洒落なお店でお洒落なパスタなどを食べる。気の利いた昼食は少し高い。美味しさはそれなり。気分…

隣の隣の街まで酒を飲みに行ってきた。ここは田舎なのに、2駅でシュッとしたお洒落な都市に着く。市街化の波が、ウチから10キロ向こうの川で止まったのだと思ってる。僕が子どもの頃から変わらない。いろんなことがすごいスピードで動いていくというのに…

小児科の待合室で知らない子どもと遊んだ。僕が持っていたポテトのミニカーを転がしていた。ああ、この子は父親と遊んでもらえないのかな、とか、何の根拠もないことを想像して世を儚んだ。子どもはそのうちに帰って行った。女の子はトラックの荷台にぬいぐ…

いくら近づいてきていようと、季節はまだ夏ではない。うっかりすると寒い日なんかがあったりする。梅雨というのは季節なのだろうか。春夏秋冬という概念を長い間、自然なものとして受け入れてきた僕たちは、完全に独立したキャラクターを持つ梅雨を軽視して…

レディオヘッドが新譜を出していた。トム・ヨークは今もかっこいいと思う。抑制が効いていれば真っ当に生きていけるんじゃないかと思う。そういうのって、何年も忘れていた。考えてもしょうがないようなことを考えず過ごすのは、日々が少しずつ躁病に浮かさ…

11時過ぎ、家族は寝ていてやることはない。本は読んだし、酒を飲み始めた。窓の外は遠くまで開けているはずだけど、真っ暗で何も見えない。机の上の花瓶と花と、パソコンを打っている自分だけが写っている。今日は調子がよかった。調子がよくて、ほとんど…

よく寝たら調子がいいのは経験的に分かっているのだけど、続けるのが難しかった。寝るのがもったいない、というか極端に言うと、その日の最後に1回死ぬみたいな気持ちになった。ここのところはあまりない。年月を経ることの不思議。ぐずぐず起きていて、終電…

夕飯を食べて、goldmundを聞きながら本を読んでいるとすごく眠くなってきた。「イエスの生涯」、何回目かではあるけど、読むたびに遠藤周作が、普通の意味でのキリスト教徒だったのか不思議に感じる。奇跡なんてなかったみたいに書くし。空腹が満たされて、…

4月になっていてもう春、窓を開けて本を読むのがとても気持ちがいい。晴れているけど風が強い日だった。家の前は畑になっていて、200メートルほど先は雑木林、さらに向こうには海がある。波のドードーいう音が見えない海を感じさせる。雲が東の空から西の方…

今、友人夫妻が来るのを待っている。2人は息子がかわいいと言う。息子に会いにわざわざ県の北部からここまでやってくる。僕も息子のことをかわいいと思う。何よりかわいい。物事がうまく収まっている。友人たちには来月、子供が生まれる。生まれたら、きっ…

国立競技場があった場所は今、広大な更地になっている。フェンスに囲まれていて中は見えにくい。その辺の石垣に登るなどして、ようやく中が少し覗ける。荒涼とか、茫漠という言葉が合う感じだった。雑草もろくに生えない。それはそうだ。そのうちに新しい競…

村上さんのところ作者: 村上春樹,フジモトマサル出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/07/24メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (25件) を見る今年の初めころ、村上春樹が期間限定でサイトを開設していて、そこで読者からの質問に答えて…

酒を飲んで電車に乗り、そのまま帰るのも勿体無いような気がして、一緒だった後輩と海に行った。ビールを持って行った。僕は酒を飲むとだいたい、そういう気分になる。まっすぐに帰れないし、適度に飲む、というのがどういうことかもよく分かっていない。海…

ここ何日間か、他人のした不始末を、職場として取りまとめ、代わりに謝るような仕事をしている。いつの間にか、仕事の範囲内として謝れるようになっていた。本質的に自分の問題ではないものとして。そうすると割に働きやすいので、前ほどは仕事に行くのも嫌…

調べてみたらブラジル映画だった「シティ・オブ・ゴッド」を観た。ファヴェーラ(スラム)のなかの話なので、人がバンバン死ぬ。そこにはカタルシスがある。無意味に死んでいく人間の、社会的な背景や、それまでの生活が精彩をもって描かれていると、かえっ…

太るようになってきたので、たまに走っている。太る、と言っても、今はまだうっすら、ベルトの穴が一つ変わる、くらいのものなのだけど、こういうのを放っておくといつか後戻りできなくなるような気がして、そしてきっとそれは間違いではない。間違いではな…

横浜に行きました。僕は今、田舎に住んでる。少し前まで住んでいた横浜は、久しぶりに行くと、もう、どこかの都会だった。何年も住んでいたのに結局、あまり慣れなかった。横浜駅を見上げると都会に来たな、と思う。田舎にもまだ完全には馴染んでいない。一…

残暑、と言えるのかどうかくらいの暑さ

お盆を過ぎると涼しくなる、と言う。実際に涼しくなってきている気もする。微妙な差のようでいて、確かにそこにあるような。でも、それは、僕たちが見たいと思うものを見ているだけなのかもしれない。今年も暑かったですね。

詩人を見た

大きな流れのなかに人間の存在も含まれていて、目的もない、ということを思い出すと、やはり寂しくもなる。神は死んでしまった。などとたまに考えている。ニュースを見ていたら宇宙のエネルギー生産が減少している、という記事があった。 http://nge.jp/2015…

8月でした

田舎、というか地元に帰ってきて2ヶ月くらいが過ぎた。家のまえは畑しかなくて視界が開けているし、さらに向こうにはゴルフ場の雑木林が一面。向こうと言っても、距離はかなりあって、500メートルくらいは離れてる。家のまえは斜面になっているので、畑はあ…

田舎に戻ったこと

仕事が異動になり、実家に戻って新しく住む家を探している。僕が使っていた4畳半の部屋は物置になっていて、別の4畳半の部屋があてがわれた。新しい家は内見の予約までした。そこは築年数も浅くて、家賃も安く、そして日当たりが良さそうに見える。その辺…

すべては習慣、例外を除いては

今日は何もなかった、というのは簡単で、習慣化という恐ろしい能力が毎日を希薄してほとんどのことが印象に残らないだけ、とも言えるような。隣の席の先輩が日々、昼食においしそうなものを食べているので、今度僕にも買ってきてくださいよ、と言っていたら…

5月

台風が好きだったのだけど、具体的にどういうところが好きだったのかはもう思い出せない。一方で嫌いになっていくプロセスはなんとなく考えて追える。雨が降っていても出かけないといけないときもあるだろうし、下手をするとそれは仕事かもしれない。もっと…

今の職場から異動することが決まっているので、仕事でたまに会う人にもタイミングが合えばそのことを伝えている。「残念だよ」とか言ってくれるのは嬉しいし、自分も寂しいような気がするのだけど、心からそう思っているのかについては自信が持てない。外で…

録画で昔のバラエティー番組を見ていると、井上和香とかが出ていてかわいいなーと思う。当時、自分がそういうことを考えて見ていた記憶はないのに。だから、そこには新しい発見があったりする。昼に洗い物をして洗濯をして、1日が終わる頃になると、また別…

起きたら昼の2時。前はそういうことがあると、またやってしまったという失望感に襲われたものだけど、大人になってみると、ああ久しぶりだな、この感じ、と余裕のある心境。万事に幅があって、つまり鈍感になり、ほとんどのことを深刻に捉えない。ティーン…

朝腹痛が酷くて、仕事を休むことにしてから、急に調子の悪さの底が抜けた感じになっている。おいおい、そんなものじゃなかっただろ、という気持ちになる。痛いときには、ただただ辛かったというのに。朝のゴミ収集車がやってきて、平和な、間の抜けた音楽を…