田舎に戻ったこと

仕事が異動になり、実家に戻って新しく住む家を探している。僕が使っていた4畳半の部屋は物置になっていて、別の4畳半の部屋があてがわれた。新しい家は内見の予約までした。そこは築年数も浅くて、家賃も安く、そして日当たりが良さそうに見える。その辺を歩いても、誰かとすれ違うことはほとんどない。人と行きあうのは例外みたいなこと。そういうことにすごく落ち着く。

牛が鳴いていたりする。前にあった古い家は、建て替わっていたり、古いままだったり。行ったことのない道なんかもあった。多分ずっと、どこに行く道なのかなんて知らないままなのだろうけれど。