4月になっていてもう春、窓を開けて本を読むのがとても気持ちがいい。晴れているけど風が強い日だった。家の前は畑になっていて、200メートルほど先は雑木林、さらに向こうには海がある。波のドードーいう音が見えない海を感じさせる。雲が東の空から西の方へ、それなりのスピードで流れていった。

夜になるとこの辺は真っ暗になる。街灯もないし人家もまばらだから。庭があれば、テーブルや椅子を置いて、弱い光、読書などもできただろう。空想も容易な春。