頭が痛くて起きられない、と思ったのは二日酔いだったから。久しぶりの夢のような二日酔い。
夢じゃなかった!
風邪という幻想は11月の空を高く、ゆっくりと飛んでいったのだ。
どこまでも澄んで、青色の。


頭のなかで血流が、ロックなビートを刻む。
36.0℃って平熱より低いじゃないか。僕はいま、まさに死にかけている。