轢かれた鼠がいたのを、そこに雨が降って広がって、まあ、一見すると華って感じだったのはグロテスクな話、けれど、そんな印象でした。そういう。

家に帰ってからガス・ヴァン・サントの「パラノイド・パーク」を観ていた。この監督の撮った映画は前にも観ていて、「エレファント」っていう題のこちらの方が少し有名な映画かな、誰かに説明しようと思ったらリリイ・シュシュみたいなとか、そういう形容しか浮ばないけれど、僕はあの畑の中で「あーー」って叫ぶ思春期は苦手であっても「エレファント」は好き、だと思う。あと、映像が恐ろしく綺麗。Wikipediaで調べるとグッドウィルハンティングなんかも撮っている監督らしい、僕はマイナーな映画しか観たくないんですよ、だってメジャーものはつまりハリウッドってことでしょ、みたいな逆にバイアスのかかったミーハーな心が働くけれど、観てみれば面白いのかもしれない、だって今のところ面白いもの。

今日、横浜では雪が降っていました。不思議なことにオフィスのある3階では雪で、1階で煙草を吸う外には雨が降りしきるという、ってことは上層では雪、それが溶けて?てそんな馬鹿な話。雪が見たいのなら、すぐ、そこで、うっかりしている間にも雨になってしまうのだから。

僕の家の周りでは、今、糸のような雨が降っている。外に出れば気温は驚くほど低い。雨は踏切に落ちる、警笛が鳴る、電車が走る、全部が赤い。