煙雨

梅雨になった。前線が何か、太平洋の向こうからやってきて、この辺りにしばらくいるというだけで雨が降り続ける実感のなさ。少し先の工場地帯の煙突、雨のなかでも先端から炎をはいている奇妙さ。仕事をしている。火を見る。空港に飛行機が降りてくる。等間隔。5分後につぎ。今日のことをあらかじめ知っていた。