夏の終わりに花火を見た。夏なんてまだぜんぜん終わってないような気持ちでいたけれど、夜になってからふと外に出てみると虫が鳴いていたりする。すっかり涼しい、というほどではなくてもそれなりには涼しい。

花火は多摩川のものでした。たぶん、かなり離れたところから見ていたし、ちょうど鉄道の橋が前方にあるところだからあまり人がいなかった。橋の向こうまで行くとある程度、ちゃんと花火が見えたのだと思う。人がいっぱいいたから。そういうのは交換の関係。たまに歓声だけが聞こえたりする。そういうときはちょうど鉄橋の向こう側で素晴らしい花火。それは見たこともないくらいのスペクタクルなのだろう。気分だけを味わう。それからすごく酔ってしまって、酔うと帰る途中にすごく恥ずかしくなる。だからできれば帰りたくない。ずっと続いていればいいと思う。夏も花火も。